予防医院実現のポイント

予防型の医院は、これまでと同じようにやろうとすると失敗する
という声をたくさん聞きます。
我々が14医院を見続けてきて、予防医院を実現するためには
これまでとは違うノウハウが必要になってくることがわかりました。
我々が見つけたその一部を皆様に共有致します。

Vo1. 治療型と予防型の医院の本質的な違いとは?

Vo1. 治療型と予防型の医院の本質的な違いとは?

治療型と予防型では、具体的なところから、抽象的なところまで、さまざまなレイヤーで違いがあります。KDPは、多くの医院開業に携わってきましたが、その中で、成長スピードに違いがあることに気が付きました。その要因のひとつは、医院で働く人の“根本的な思想の違い”を理解しているかどうかでした。

中長期的に成長を見た時には、特に思想が重要

歯科医院で働く方々は、診察・診断、施術、接遇など具体的なオペレーションの違い(治療型と予防型)の理解は非常に早いです。また実際に医院運営していくには、オペレーションがなくては成立しません。そのため、我々の人財育成プログラムにおいてオペレーション教育を徹底しております。しかし落とし穴はここにあります。オペレーションだけしか理解していないスタッフは、開業1年ぐらいは業務を円滑に行い、テキパキと動けるのですが、途中で伸び悩み始めます。一方、伸び続ける人の特徴は、根本的に「予防とはどういうものか?来院者に何を提供する存在か?」などの思想的な部分をしっかり理解している人でした。では、思想の違いとはどのようなものかというと…

来院者の、地域の健康意識を育てることが予防

「狩猟型の治療、農耕型の予防」 これは、とある歯科医師の方の言葉です。少し聞こえが悪いかもしれませんが、この言葉が一番しっくりきています。
例えば“治療型”は、その地域で狩りをしていることと似ています。う蝕といったトラブルはいつ発生するかわかりません。そのトラブルが発生した時は、しっかり解消(治療)し、来院者に歯科としての価値を提供しています。言い換えると、う蝕という悪い動物が現れ、それを狩って、来院者の健康を、そして地域を守っている状況です。
一方、“予防型“はそうでありません。なぜならトラブルが前提になっていないからです。また予防は医院でのプロフェッショナルケアだけでは成立せず、来院者の日常生活のホームケアも重要になってくるからです。しかし、それを的確に実践できている来院者は、現状多くありません(だから日本には予防が根付いていないとも言われています)。この両輪を回すためには、来院者の口腔の健康に対する意識を育ててあげる必要があります。つまり、それは土壌を耕し、種をまき、必死に育てること同じです。そして育った先の実りこそ、来院者の口腔内の健康、さらには医院への安定した継続来院へと繋がっていくのです。予防は、まさしく農耕型。治療も予防もどちらも来院者を、地域を守っていることには変わりなく、社会においてはどちらも大切なことです。しかしながら、このようなイメージをもっていただくとその違いやわかりやすいと思います。

         

思想が、考え方がしっかりしていると、迷った時、初めての状況にも対処できる

最初の話に戻りますが、予防診療や医院運営において、迷った時、初めての状況に遭遇した時、根本となる思想がスタッフ全員に浸透し定着していれば、決してブレることはありません。しっかりとした思想は、立ち返る場所になります。しっかりとした思想は、考える時の、行動する時の基準(指針)となります。思想がないのは、考えや行動の基準がないのと同じことなのです。

 

もちろん思想のレイヤーにおいても、治療型と予防型の違いはこれだけではありません。KDPではそれ以外の部分も人財育成プログラムに盛り込んでおります。予防型の医院をこれからはじめる、もしくはすでにはじている方は、一度この思想の院内浸透について考えてみるのはいかがでしょうか。