0歳からの口腔育成 | ページ 2

ほ乳瓶の間違った使い方

vol.2

1歳から1歳2ヵ月になると、前歯が生えそろいます。この時期に、ポタポタと長時間かけてジュースや乳酸飲料を与えられたのでは、生えたばかりの乳歯はひとたまりもありません。離乳期に、ミルクの代わりにジュースを入れるのは間違ったほ乳瓶の使い方です。
赤ちゃんのうちにこれを経験してしまうと、甘いほ乳瓶が癖になってしまいます。甘いほ乳瓶をくわえていないと泣きやまない。こうなったらもう手に負えません。寝る前に、甘いほ乳瓶を与える習慣をつけてしまうと、寝ている間は唾液の分泌がほとんどないために、ひどいむし歯をつくってしまいます。
乳児に、果汁を与える場合、スプーンで与えるだけで十分です。ビタミンCが大切だと考え、たくさん与えても、おしっこに出てしまうだけですし、お腹をこわしてしまうこともあります。水分補給のためには白さ湯ゆ、お茶などを与えるようにしましょう。

寝かせ磨き、仕上げ磨きの楽しみを

vol.1

歯が生えたら、おやすみ前に歯磨きをしてあげるようにしましょう。お母さんの膝に頭をのせて、お子さんと目と目を合わせて、お話ししながら、歯の掃除をしてあげましょう。
厳密にきれいに磨こうとする必要はありません。ちょっとコツをつかめば、お子さんにとって気持ちよく歯磨きをすることができます。歯科衛生士の実技指導を受けるのが一番です。
3歳までは寝かせ磨きが推奨されますが、ただ寝かせて磨けばよいのではなく、お母さんがすわり、子どもの頭が親の腹部につくようにすることがポイントです。そうすることで、口の中がよく見えます。口の中が見えない状態で磨いていると、歯の生えていない所や歯肉を一生懸命にゴシゴシしていることが多く、子どもにとって楽しいはずの歯磨きがつらいものになってしまいます。
寝かせて仕上げ磨きをするのが一般的ですが、泣く子どもを押さえつけて無理やり磨くのではあまり意味がありません。歯磨きを好きになってもらいたいからです。無理やりだとお互いに力が入り、痛みの原因となり、余計に嫌がるようになる可能性もあります。
嫌がる原因としては、つばが溜た まると苦しい(溜めたままのみ込まない)、上じょう唇しん小しょう帯たい(うわくちびるをめくると真ん中にある筋のようなもの)にブラシが当たると痛いなどが考えられます。寝かさず、授乳をする格好(ひざの上で横に抱えるスタイル)で歯ブラシを優しく口の中に入れ軽く動かすだけで 仕上げ磨きの第一歩は成功です。
最初は、うまく磨けなくてもいいのです。大切なのは気持ちよさです。耳の掃除と同じように、歯の掃除は気持ちのいいものです。気持ちがよくて、大事にされている実感がたっぷり得られますので、子どもにとって、これほど安心できて楽しい時間はないでしょう。口の中をきれいにしてから寝る習慣は、こうして自然に身につきます。